学校の体育館で発見された餓死死体。高層アパートの屋上には、墜落したとしか思えない全身打撲死体。

高速料金所の職員、井川正治郎は高級車の運転席に元愛人の和子の姿を見た。

映画の中には魔物がいる―場末の映画館で彼の映画を観た時からジョナサンはその魔物に囚われてしまった。

タイムズ・スクエアのポルノ映画館で爆破事件が起きた。

趣味はシリトリ。ちょっぴり学校に行きたくない高校生・スミレは、「不思議なもの」がよく見える。

ピカックスに新しい住人セルマがやってきた。

閉館日が近づく映画館で『吸血鬼もの』の映画を見ていたエリカは、妙な冷気を感じる。

閉鎖された映画館が、長い時を経てリニューアル・オープン。記念に映画祭が開かれ、多くの映画関係者が招かれた。

映画の撮影現場で、試写室で、映画館で続発する不可能犯罪!巨塔の消失。足跡のない殺人。

“チチシス”の電報を受けとったとき、健一は、それほどの衝撃を受けなかった。父はいつも遠い存在だったせいだろう。

影だけが妖しく壁を伝い、眠りだけがすべてを宰領する月蝕領映画館。

職場で窃盗の濡れ衣を着せられた瀬川悠人は、偶然、レトロな映画館『名画座パラディーゾ』の若き女性支配人・朝霧千映と出会う。

東京・神田神保町。 世界最大級の書店街であるこの街の裏路地には、小さな映画館『神保町オデヲン』がある。

―瞳を閉じてはいけない。女子高生がマッチ棒を目にはめ、瞳をこじ開けたまま自殺。

「永神のオジキは、映画館の話でいらしたんですか?」興味津々の若い衆に、阿岐本組代貸の日村は心の中で溜め息をつく。

正体不明の人物からの奇妙な素行調査依頼。対象は無職の佐曾利という男だった。